ボランティア体験談 芹澤利奈さん


Q1.普段の仕事に関して教えてください。
食品小売業のフランチャイズ運営会社で役員秘書として勤務しております。
基本的な業務内容は一般事務と同じですが、秘書なので役員のスケジュール管理をしたり、新聞の人事欄で取引先担当者に変更がないか確認したりといった業務もあります。毎朝役員ミーティングがあるため、合わせて早く出社し、また夜は役員が帰るまで会社に残ることが多いです。
18歳のときにアルバイトとして入社して以来、現在まで12年間勤めています。
Q2.会社勤務を続けきて、社外で何か活動をしてみようと思ったきっかけは何でしょうか。
世間でニートが話題になり始め、自分のキャリアや仕事・職業に対して悩んでいる人が多いと聞くにつれ、そういったことをもっと知りたい、それに対し何かしたいと考えるようになりました。私自身、アルバイトで入社して何となくこれまで順調にキャリアを積んでくることができましたが、「ニート」と呼ばれる人たちと実は自分たちも紙一重なのではないかと思うことがあります。それでGCDFというキャリアコンサルトの勉強をし、資格を取得しました。 その時は仕事のタイミングだったり、諸事情でメインの仕事として行おうとは思わなかったのですが、せっかく勉強もしましたしそれだったら社外で何か活動をしてみよう、と。
それでHPを調べて現在のボランティア先であるブリッジフォースマイルに出会いました。
Q3.いろいろ調べた中でブリッジフォースマイルを選んだのはなぜですか?

そうですね、経営企画室で勤務しながらも実はビジネス色が強すぎるものって苦手なんです。
キャリア教育に関する活動をやりたいと思っていろいろ探したのですが、ビジネスという観点から発展したプログラムだと何となく共感しづらいというか・・。
調べた中でもブリッジフォースマイルのプログラムが一番、自分自身が共感できて入り込むことができました。
あとは・・・代表の林さんにのせられ、、じゃなかった魅せられたんですね、きっと。(笑)
Q4.現在行っているボランティアの内容を教えてください。
「巣立ちプロジェクト」という児童養護施設からもうすぐ退所することになる高校生に対して生活に必要な知識・実践などの支援をするセミナーのサポーターを行っています。 
セミナー前は事前のボランティア間の打ち合わせに参加して、当日は高校生と一緒に講師の話を聞いたり、ワークショップを行ったりと参加者と伴走するようなイメージですね。
あとブリッジフォースマイルでは施設の退所後の支援も行っていて、退所社向けに月に一度セミナーがあるのと、希望者に対して「自立ナビゲーター」という1人の退所者に対して1人社会人相談者をつける制度があるのでその自立ナビゲーターとして巣立ちプロジェクト参加者の退所後の生活に対する相談にのったりしています。 
Q5.ワークショップの内容などを少し詳しく伺ってもいいですか。
「巣立ちセミナー」では、自己紹介ゲームを行ったり、退所後自立した生活をしていくためのセミナーなので不動産の選び方、職業選びについてや、就職の模擬面接を行ったり、コミュニケーションのレクチャーを行うなど幅広く行っています。性教育のプログラムもあります。 例えば不動産の選び方のセミナーだったらその業界で働いている人に参加してもらってセミナーを作っているので、社会人が参加しても気付きがある内容になっていると思いますよ。参加している高校生との距離を近づけるためにお互いにニックネームをつけて呼び合ったりしています。ちなみに私はりんりんと呼ばれています(笑)
Q6.お忙しいようですが、ボランティアをしている日以外の休日は何をされているんでしょうか?
ほとんど家にいることはないですね。
芝居・落語・漫才・スポーツ観戦などが好きで友達と行ったり、ときには一人で行ったりしています。スポーツ観戦もラグビー、アメフト、野球など何でも好きです。
芝居だったら最近は歌舞伎に行くことが多いですね。
Q7.ボランティアのメンバーの雰囲気はどんな感じですか?
みんな仲いいと思いますよ。退所者向けセミナーの後は、毎回参加した支援対象者の子たちも一緒に食事会をするのですが、他でボランティアのメンバーだけで飲みに行ったりもしています。 異業種の人たちに出会い、交流できることはボランティアを行うことの魅力の1つでもあります。
Q8.これからやってみたいこと、携わりたいことなどありますか?

ブリッジフォースマイルの活動分野である児童養護施設の子どもたちの自立支援というのは需要はあるのに供給が追いついていない状態です。とにかくこの分野で支援活動している団体の数が少ないんです。
巣立ちプロジェクトも年数を重ね、現在、退所後支援対象者の絶対数が増えていっていますが、退所者向けセミナーが月に1回で日曜日なので対象者の都合がつかなかったりして出られないとお互いの関係が希薄になっていってしまう心配があります。
でも本当に必要とされているのは施設を出た後の支援なのではないかと、活動していて感じています。
児童養護施設に関して何かしたいと始めた活動ではありませんが、誰かがこの問題に向き合って支えていかなければならない、だから関われる範囲で自分も今後も携わっていきたいですね。
Q9.最後にもんじゅを見てこれから何かやってみようかな?と思っている人にメッセージをお願いします。
自分が、生活している社会に対して何かするというのはあたりまえのこと。
募金も、ごみ拾いも、NPOやNGOのスタッフとして活動するのも、何かのイベントのボランティアをするのも、社会への貢献という点で同じことだと思います。自分にあったことを始めること、続けることに意味があるんだと思います。ことの大小なんて関係ない。
みなさんもご自分にあう活動を始めてみましょう。

NPO法人ブリッジ・フォー・スマイル http://www.b4s.jp/
NPO法人ブリッジ・フォー・スマイル の ボランティア募集はこちら

SMJより
普段は役員秘書という職種通りの自立した落ち着いた雰囲気の芹澤さん。
無理をせず自然体で自分の空いた時間にボランティアしたり、お芝居を見に行ったり、と上手に自分の時間を使っているという印象を受けました。芹澤さん、どうもありがとうございました!

[ 取材:玄道・五味 撮影:前田 ]