ボランティア体験談 田中裕子さん


Q1. 最初にボランティアに興味をもったきっかけは何でしょうか。
小さい頃、母親が子どもたちを集めてレクリエーションを行う活動をしていたので、「楽しみながら学ぶ」という 経験をしていました。その後も縁があってそれに近い経験を重ねたというか・・・。実は前職はウェディングプランナーをしていたのですが、お客様の紹介で、『内閣府青年国際交流事業 世界青年の船』(※1)に参加をしたんです。 簡単に言うと、43日間世界各国の参加青年たちが船内で共同生活を行い共通の課題の研究討論や講義、文化の交流を行います。青少年育成について仲間たちと考え、ワークショップを開催したことで、机上の話だけでなく実際にその分野で何かしたいなあ、と思うようになったことがきっかけです。今もガールスカウトとかシャンティのボランティア以外のことにも興味があるんですよ。
          
あ、そういえば、その『世界青年の船』の出航日がたまたま30歳の誕生日で、なんと150人の参加者全員がハッピーバースデーを大合唱してくれたんです。 その時はすごい感激しましたね~。『20代はいろんな人に助けられて生きてきた、30代は人にちょっとずつ返すことをしていきたい。』って強く感じた瞬間でした。
*1:内閣府HP http://www8.cao.go.jp/youth/kouryu/h15/swy/swy-main.html
Q2.現在活動されているシャンティに出会ったきっかけを教えてください。
参加した異業種交流会でシャンティのスタッフさんと出会い、NGOのボランティアについて色々な情報を聞いたことが直接の縁です。 それ以外にもいくつか電話してみた団体もあったんですが、決まった時間に毎週行かないといけない、など制約が多かったり、または冷たく断られたり・・・。 仕事がシフト制で休みが不定期なので融通が利かないところではボランティア出来ないなぁと思って何もしていない日々が続いてしまったんですけど思わぬところに出会いがありました。
Q3.お休みが不定期ということですが、どんな形で参加をしているのでしょうか。

まず、シャンティは懐がとても深いんです。こちらの都合を尊重してくださる上、職員の方が皆あたたかくて、事前の連絡が突然であってもみんな歓迎してくれる。 そんなゆるやかで大らかな空気が自分としても参加しやすいんです。
Q4.ちなみにお仕事はどのようなことをされているのでしょうか。
仕事はカード会社のカスタマーサポートで、お客様の状況やニーズに合わせてさまざまなご提案をさせていただきます。個人情報保護という観点から詳細はあまりあかせないのですが、厳しい要求をするお客様もいます。 カスタマーサービスは基本的に「Noと言わない」ことがモットーなので、どんな内容のご相談やご要望でも、出来る限り応えられるよう、お客様にご満足いただけるご提案をするために毎日奮闘しています。お客様に喜んでいただけた時は非常にやりがいを感じますが、やっぱりストレスがたまることもあります。そんな時はシャンティに癒されに行ってます!
Q5. 事務局に行って、癒されると何度でも行きたくなりますよね。他にはどんなところがシャンティの魅力ですか。
そうですね。私にとってのパワースポットですよ、シャンティは。とにかく優しくてプラスのオーラがでている方ばかりで、学生も年配の方とも作業を通じでコミュニケーションをとることがとにかく楽しい。 私は地元は福岡で、一人暮らしをしているのでなおさらですね。学生の方に対しては相談にのってあげたり、逆に年配の方には人生相談にのってもらったりもしています。 なので最大の魅力は「人」なんです。あとはシャンティは活動の中で「絵本を届ける運動(※2)」というものがあるのですが、この活動内容自体も私がシャンティを好きな理由の1つです。
*2参考:http://sva.or.jp/ehon/process/
Q6.その「絵本を届ける運動」とはどのような内容なのでしょうか。

日本の本を集めてカンボジアやラオスの子ども達へ絵本を届ける、という活動なのですがただ職員さんや事務局ボランティアの人たちが本を送る、というものではなく「日本の子どもたちが作った本」をアジアの子どもに送る、という仕組みがあります。事務局で本と翻訳シール、名前シールなどをセットにして各家庭に送り、そこの子どもたちが日本の本に現地の言葉のシールを貼ってくれたり、さらに現地の言葉の表を渡して、現地の言葉で名前を書いてもらっています。
例えば本がミャンマー(ビルマ)難民キャンプに贈られるものならカレン語の表がついていてそれを見ながら「ゆうこ」とか、自分の名前を書いてみる、というわけです。普通に本を送るより手間がかかる作業ですけど、これってとてもあたたかいですよね。 個人的には将来、本を作った子どもたちとその本を読んで育った子どもたちが共に活動する日がくればいいな、と思っています。
Q7. お話をうかがっているととても充実している様子が伝わってきます。これからもボランティアを続けていきますか?
まだ、シャンティでボランティアを始めて半年ですがもちろんこれからも続けようと思っています。 休日にやることがある、って充実している証ですよね。 シャンティに限らず、「青少年育成」にも関心があるので、子どもたちをつれてキャンプに行ってみたりとかしたいですね。いろんな縁がつながって出会うことができたチャンスなのでこれからも無理せず、自分らしく関わっていけたらいいなと思っています。
Q8.最後にもんじゅを見てこれから何かやってみようかな?と思っている人にメッセージをお願いします。
私の好きな言葉は「 A reef of today is an island of tomorrow」です。
どんな大きな島も珊瑚のひとかけら、一握の砂、一本の樹木から成り立っています。
今できる小さな一つ一つを一人一人がする。それがいつか大きな力になる。
今、できること。一緒にはじめましょう♪

またこの場をお借りして、いつも笑顔で迎えてくれるシャンティの皆様、熱い志を持つもんじゅの皆様に厚くお礼申し上げます。素敵な機会を与えていただきありがとうございました。まだまだ日本はこれから伸びる余地がある!とうれしくなりました。これからもよろしくお願いします。

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA) http://sva.or.jp/
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA) の ボランティア募集はこちら

SMJより
明るく、ユーモアがあって質問にも気軽に応えてくれた田中さん。取材中、「偶然縁があって、」と何度かおっしゃっていましたが、日々を楽しんでいる田中さんに対してまわりが自然と手をとりたくなってしまう結果なのではないかと感じました。 田中さん、ありがとうございました。

[ 取材:玄道・五味 撮影:前田 ]