特定非営利活動法人アクションポート横浜 根古谷さん 町田さん


Q1. 普段のお仕事について聞かせてください。

町田
新聞記者として、市民情報部、デジタル編集部という2つの部を兼務しています。市民情報部は、地域情報を集める部で、NPOなどの市民活動を取材しています。一方、デジタル編集部では市民発信情報のネットワーキングを仕事としています。学生の頃から、NPOや市民活動を取材したいという想いがあり、地方新聞社に入社しました。

根古谷
普段は銀行で働いています。法人のお客様への融資業務と共に、外回りの営業として個人のお客様に資産運用のアドバイスや金融商品を提案するという業務も担当しています。

Q2.アクションポート横浜で活動を始めたきっかけを教えてください。


町田
仕事でアクションポート横浜を取材したことがきっかけでした。取材を通じて、若手の社会人を巻き込んだ活動を始めるということを知り、面白そうだと感じ参加しました。記事による紹介だけでなく、市民活動自体に主体的に関わってみたい、と以前から考えていたんです。

根古谷
私の場合は、アクションポート横浜の事務局長である高城さんと大学時代のサークルが同じで元々知り合いでした。Twitter上でたまたま高城さんの活動のことを知り、面白そう、やってみたいと思い連絡を取りました。他のメンバーは、HP等のデジタルツールを通じて、また運営メンバーの友人、そのまた友人を通じて活動に参加した人が多いようです。

Q3.アクションポート横浜での活動内容を教えてください。

根古谷
アクションポート横浜の中で「YOKOHAMA ACTION PLANNER(以下、YAP)」という若者による市民活動の広報支援プロジェクトに関わっています。プロジェクトは、今年の7月にキックオフし、2011年の3月まで実施予定です。

町田
YAPのプロジェクトでは、私たちのアイデアやスキル、主体性を活かし、NPOや地域団体と手を取り合いながら、一緒に考え、地域を盛り上げていくことを目指しています。プロジェクトメンバー約20名が4チームに分かれ、それぞれが担当の団体を持ち課題解決のサポートにあたっています。


根古谷
私は「特定非営利活動法人 教育支援協会」を担当しています。チームメンバーは7名で、SEをしている方、デザインが得意な方、学生など多様な人がいます。団体へのヒアリングの結果、若者を集めたい、ITを強化したいというニーズが主としてあることが分かりました。これまでのところ、団体HPの制作、2010年10月に開催した国際フェスタへのボランティア集めが活動実績です。

町田
私のチームでは、「特定非営利活動法人 草の根援助運動」を担当しています。現在は団体へのヒアリングが終わり、具体的な支援の形を検討している段階です。団体が若返りを目指している中、HPリニューアルだけではなく、HPで発信するメッセージなどコンテンツ自体を見直すことが必要ではないのかなど、ゴール設定を含めて考えています。来年3月のプロジェクト終了までにどこまで形に出来るか分かりませんが、団体のプラスになるようお手伝いさせて頂きたいと思っています。

また、私はチームの活動に加え、YAPプロジェクト全体の企画運営にも関わっています。プロジェクトの支援先候補となる団体を探すほか、候補団体への企画趣旨説明、プロジェクトに参加して下さる社会人メンバーの募集などを行ってきました。

Q4.今後プロジェクトをどう進めていきたいのかを教えて下さい。


根古谷
メンバーも他に仕事があり、スポット的な支援活動にならざるを得ない部分もあるので、どこを落とし所にしていくかをよく考えなければいけないと思っています。例えば、HPを作るだけではなく、HPを効果的なものとするために、自分たちは何をすべきなのかを考える必要があります。支援先団体の方は自分の親世代に近い年齢の方々なので、若者がどうインターネットを使っているのか、その重要性も含めて理解して頂くことで、プロジェクト終了後にも持続的な波及効果を生めるのではないかと思っています。

町田
支援先の団体にヒアリングをした際に、とてもおもしろい活動だと思いました。但し、現状のHPではその魅力が十分に表現出来ていないと感じています。今の若者がどういうところに反応して活動に参加してみたいと思うのか、その視点を大切に、若い人向けのメッセージ発信の仕方を提案していきたいと思っています。団体は運営スタッフが少ないこともあるので、YAPメンバーで一方的に活動を進めるのではなく互いに何をしたいのか、何が出来るのかを良く相談しながら、また団体インターンの方にも協力頂くなど周囲の方も巻き込みながらプロジェクトを進めていきたいと思っています。

Q5.アクションポート横浜でのやりがいや活動を続けるモチベーションを教えてください。

根古谷
社会人5年目で仕事にも慣れ、日々の業務が習慣化されてくると、新しいことを学ぶ機会も少なくなります。でも、YAPの活動を始めてから「これをやりたい」ということが出てきたり、「これを学ばなければいけない」という気持ちが出てきたことが良かったです。実際に、新しい知識が求められる場面も多く、色々と勉強をするようになりました。

また自分の専門知識を見直して、社会で通用する知識として体系的に身につけていく必要性も感じました。仕事とは全く異なる業界の人と会うことで刺激を受けることもモチベーションになっています。


町田
YAPの活動を通じて、自分は何ができて、何ができないかが良く分かりました。例えば、私にはWebサイトは作れません。新聞記者は人から教えてもらったことを記事として書くだけで、何か特別な技術が身に付く訳ではありませんから。強いて言えば、どこでも寝られるということくらいでしょうか。ですから、この活動でも自分に何ができるのかと最初は不安でした。

ただ、実際にやってみると、団体へのヒアリングやサイト掲載文の執筆なら貢献できるかな、と。それは自分の担当かもしれないと気が付きました。逆に、出来ない部分をいかに出来る方に任せるかということも学びました。自分が社会で何ができるのか、自分の力をどこでどう活かしていけるのかを考えられるいい機会で、この経験は気付きが多いものでした。

最後に「もんじゅ」を見ている方へメッセージをお願いします。

根古谷
私は就職活動で「これがやりたい」という明確な意図を持って今の会社に入った訳ではありませんでした。これまで、なんとなく社会人になり、なんとなく銀行で働き、なんとなく日々の業務をして過ごしてきた部分があります。ただ、自分のやりたいことや可能性を見つけたいと思った時、活動を通じて色々な人と関わったり、自分を見つめ直す機会を得ることが出来ました。社外での活動は、社会人の方にも意義があることだと実感しています。

町田
根古谷さんの言う通り、それがこの活動のおもしろい部分だと思います。私たち支援側にいるメンバーも、団体の方の「社会をこう変えたい」という熱意や想いに心動かされることがありますし、団体の方から学ぶことも多くあります。また、活動の中で考えさせられることも色々あります。そして、場合によっては自分たちの技術や経験を活かすことも出来る。これは大きな喜びです。

YAPではプロジェクトに参加してくださる社会人の方を募集中ですので、興味がある方は是非ご連絡下さい

特定非営利活動法人 アクションポート横浜 http://actionport-yokohama.org/
YOKOHAMA ACTION PLANNER http://yokohama-ap.jp/

SMJより

若い人の力で広報から社会を変えていくことを目指すYAPプロジェクト。
「自分に何が出来るのか、逆に何が出来ないのか」を考えることで、仕事に新しい意味を見いだすことが出来る。また、新しい学びや行動のきっかけとなる。YAPの活動が、支援団体のみならずメンバーの方々にとっても意義のあるものだと感じ、今後の活動に大きな可能性を感じました。
町田さん、根古谷さん、どうもありがとうございました!

[取材:玄道・後藤 撮影:桑原]