エイズ孤児支援NGP・PLAS 一宮さん


Q1. 最初にPLASを知ったきっかけを教えて下さい。

最初のきっかけは大学2年生の頃にPLASの主催するワークキャンプに参加したことです。ただ、そのワークキャンプも国際協力に関心があったから、というよりも、「もっと日常の問題と、世界が繋がるような体験をしたかったから」 という気持ちがあったからです。
学生時代は時間があるし、バックパッカーをしようと思い、1年生の頃にアジアやヨーロッパを回っていました。
どの旅も「行ってよかったなぁ」という印象はあったけれど、日常に戻ると、旅行自体が「非日常」の思い出として切り離されている感覚になりました。
そんな時にmixiでPLASのワークキャンプを知りました。アフリカのエイズ孤児の支援現場を訪れるという体験は、私たちの周りの問題とつながる旅になるのではないかと思い、参加をしたのが最初の出会いです。

Q.2 その後、なぜ活動に参加しようと思うようになったのでしょうか。

当初はNGOに対して無関心であり、むしろ良いイメージを持っていませんでした。
ただ、実際にアフリカに行き、現地の方に話を聞くという体験は何物にも変え難かったし、キャンプの主催者のPLASが、同年代でビジョンを持って活動をしているという想いに心動かされましたね。

エイズ孤児の片親の方にHIVのことを聞かせてもらったのですが、真摯に耳を傾けたことで、話し手が 「受け止めてもらえて嬉しい」と、涙を流してくれるような時間を過ごすことが出来たのです。この体験を自分だけのものにせず「次につなげていかないといけない」 とキャンプに一緒に参加したメンバーと誓いました。

帰国後、自分には、キャンプの経験をつなげる活動をする場所が特になかったので、そのままPLASで活動することを決めました。

Q.3 現在携わっている活動内容を教えて下さい。


大学4年から理事になったので、年に5回程度の理事会へ出席し、中長期的な団体の方向性を打ち合わせしています。
また年に2回の国内啓発キャンペーンの企画・運営も担当しています。

更に最近は、仕事とPLASの活動バランスが取れるようになってきたので、PLASの活動を支援するプロボノチームを立ちあげました。
PLASの団体として「緊急性は高くないけれど、中長期的な観点で必ずやらなければならないこと」があるので、その一部を社会人中心に取り組もうと思ったこと、そして社会人にとっても自分のアイデンティティを活かせるような時間の使い方を提供できるのではないかと思ったからです。先日そのチームで国際フェスタへの参加をしました。

Q.4 学生時代から長く活動を続け、プロボノチームまで立ちあげていらっしゃいますが、就職の際にNGOに就職する、ということは考えなかったのでしょうか。

もちろん、そのように考えたこともあります。ただ、PLASにどうやって自分の力を還元できるかという視点で考えると、よりビジネスノウハウのある企業で経験を積むべきだと思ったのです。

学生時代にビジョンを持って創業しているメンバーは、その存在だけで、そのまま続ける価値が高いと思います。けれど、自分のように後から参加していく人は、活動をより発展させていく役割を担う必要があると思っています。なので、そのためのスキルと経験を得られる場所として、現段階では企業に就職するほうが有益だと考えました。

Q.5 なぜ仕事をしながら活動を長く続けることが出来ているのでしょうか。

社会人の週末の過ごし方の1つとしてNGOの活動に携わるというライフスタイルを社会に提案できるのではないかな、と思っているからです。

会社勤めを始めると、学生時代には何かに打ち込んで輝いていた人が、覇気が無くなっていく様子を何度も目にしました。土日に何をしたらいいのか分からず、本当は行きたくもない誘われたBBQ、スノボに何となく行っている人っていますよね。

でも、本当は心のどこかで、もっと社会に貢献したい、自分の力を活かしたい、と思っている人はいるはずです。
NGOの活動は、自分の力をより直接的に社会に活かせるという充実感や、小さなプロジェクトを実行する際の成功体験が得やすい側面があり、NGO側としてもそんな人達の力を活動に活かすことで得られるメリットがあります。
そんな、お互いにwin-winの関係になれるようなスタイルを体現していきたいから続けているのだと思います。

Q.6 活動の出会いで自分自身に、どんな変化がありましたか。

PLASのワークキャンプでアフリカに行かなければ、今の自分は何をしていたか分からないほど、自分自身の生き方が変わったと思います。

今、商社の仕事を選んでいるのも、NGOよりも大きなスケールで、また営利事業というフィールドでアフリカに貢献出来るだろう、と思ったからという点が大きいです。
企業の中で規模の大きい事業を通じて、NGOでは小さなコミュニティ支援を通じて、どちらからでもアフリカの成長に携われる人間になりたいと思うようになりました。

Q.7 最後にもんじゅを見て、1歩踏み出したいなと思っている方へメッセージをお願い致します。


1つ大切だと思うのは、自分が「何をやりたくて」、どんな時に「生きている」実感を得られるのか、自分を知ることだと思います。
自分では、「アイデアを人と共有し、形にしていくプロセスを仲間と行っている」ということが好きで、そんな時に自分は「生きているな」という充実感を得ています。 だから、その為だったら貴重な土日の時間だって使いたいし、主体的に動くことが出来ます。

とにかく、何となくBBQ、スノボは行くのは辞めましょう(笑)
もちろん、それが本当に好きなことなら別ですが、無理やり趣味を作って、人に合わせて時間を使うことは、実はとてもしんどいことだと思うのです。
仲間と共に、社会に対して何かをするなど、自発的に新しいことを生み出していく時間を選ぶ方が、人生は面白くなると思いますよ。

SMJより

学生時代にアフリカのエイズ孤児支援の現場を訪れ、そこから人生が変わったという一宮さん。
「PLASの活動によって生きているという充実感を得られている」と話されている姿が印象的でした。
みなさんも、1歩踏み出して新しい人生を歩んでみませんか?
一宮さん、今回はお忙しい中お話を聞かせていただき本当にありがとうございました!

[ 取材:野中・高山・野崎 ]