ボランティア体験談 勝野友仁さん


Q1. 活動内容が野外フェスティバルでの環境対策、ということですが、具体的にどんなことをするのでしょうか?
環境対策活動というと、ごみ拾いをして会場をきれいにする集団、とイメージされるかもしれませんが、そうではありません。私たちは、フェスティバルで出るゴミを分別して再資源化するように企画・運営を行ったり、演奏の合間に環境に関するクイズを出題したり、また、自分たちが出来る環境対策を考えたりしてもらうなどの参加型キャンペーンを行ったりしています。 フェスティバルは時に数万人以上のお客さんが足を運ぶので、捨てるごみの量もやはり半端ではありません。 フェスティバルでごみを捨てる、ということをきっかけにそのごみがどこへ行くのか、「想像」してほしい。 ポイ捨てをしていたとしたらそのごみを拾う人の存在に「気づいて」ほしい。そしてゴミをポイ捨てせずにリサイクルする、無駄なゴミを出さないという「行動」に移してほしい。 私たちはそう考え、野外フェスティバルに参加しています。
2008年は、渚音楽祭・春2008、GOING KOBE’08、RUSH BALL★10、Greenroom Festivalなど16本のイベントで環境対策活動を行いました。合言葉は「フェスティバルから関西を変える!」です。
Q2. フェスティバル当日にはどんなことを行うのでしょうか?
会場にごみゼロ関西のブースを作り、対策本部やボランティアスタッフの休憩場所を設置します。また、綿密に考えられた会場のポイントポイントにエコステーションを設置して、ごみを分別して捨ててもらうようにお客さんを誘導します。ただ分別するごみ箱を置いておくのではなく、ボランティアスタッフがお客さんに積極的に声をかけてごみをきちんと分別してもらってるんです。また、各自のごみを捨てたり、落ちているごみを入れるため配布しているごみ袋はライスポリ製のものを使っています。ライスポリごみ袋ってご存知ですか?  政府備蓄米(備蓄期間2年を過ぎた捨てなければならないお米)を使って作ったごみ袋で燃焼カロリーが低く、有毒ガスが発生しないんです。ポリエチレンのものに比べて二酸化炭素発生量を30%削減することもできるそうですよ。 (しかもほのかにお米のにおいがします!) あとは分別して捨ててもらったごみを、リサイクル業者に回収してもらえるように割り箸をまとめたり、ペットボトルのキャップのシールをはがして洗ったりといった作業を行っています。ボランティアスタッフ同士も活動を通じて、交流を深めるなど、楽しく活動できていると思います。
Q3. 平日は働いているのに毎週土日に活動するのは大変じゃないでしょうか。

ボランティアは仕事ではなく、それが好きだからやっています。好きでないことは続けられませんし。活動していく上で最も大切なことは「継続」ではないでしょうか。個人的に「やりたいときにやる、気分が乗らないときにはやらない」ということをせず、より積極的に、主体的に係わりたいという想いがあってスタッフになりました。 まだまだスタッフの中では経験が浅いので、他のメンバーから必死に学んでいるところです。スタッフはみんな情熱があり、オンオフの切り替えが上手で、フェスティバルの雰囲気も楽しみながら活動は徹底的に行っていて、身内ながらかっこいいと思っています。 でもごみゼロ関西の活動がない日もありますよ。 実は学生時代にカフェでバイトをしていた経験があるくらいカフェが好きなので、カフェへ行ってゆったりコーヒーを飲んだり、ふらっと雑貨や古着屋を巡ったりと、そんな休日も過ごしています。
Q4. スタッフとして活動しているとのことですが担当分野などはありますか?
イベント活動時は本部担当で、会場全体の把握、タイムスケジュール管理、スタッフやボランティア参加者のケア、食事等の管理業務を行っています。
また現在、WEB・広報の担当なので、平日は主に家でブログの更新など、通常MT以外で集まれる週末はWEBチームで来年1月を目標にHPの作成を行っていたり、広告媒体の作成を行っていたりします。WEBチームのメンバーとスカイプでミーティングしたり、または事務所に集まったりして徐々に進めています。HPできたらぜひ見てくださいね。ブログでは活動報告や、ボランティア募集等行っています。是非御覧ください。
ブログはこちらからどうぞ→http://ameblo.jp/530kansai/
Q5. これからどんどん活動が広がっていきそうですね。
ところで、勝野さんはもともと環境系のボランティアに関心があったのでしょうか。
最初にこういった分野に関心を持ったのは高校3年生の時ですね。 担任の先生がタイの貧困地域を紹介する機会があり、学校にも行けず、物乞いしたり、身売りをしたり、働きにでなければならない小さい子どもたちの様子を見ていかに自分が恵まれ、何不自由ない環境で育ったのかということを実感しました。 その時に「自分にできることは何か」考えだしました。 その影響で大学時代にもボランティアサークルに所属していました。 けれどボランティア自体は、お金がかかるもの、しんどいものというイメージが強かったです。 サークルも経費や交通費は学生には負担が大きいうえ、スタディーツアーなどの海外ボランティア体験は高額で行けなかったです。活動するにあたって、何故お金まで払わなければならないのかと思うこともありました。 なので環境系に関心があった、というよりもまず身近な、できるところを変えていくにはどうすればいいのか、と考えていた結果、今の団体に出会い、環境系の活動を始めるようになったという方が正しいですね。
Q6. ボランティアをするということは勝野さんにとってどんな意味があるのでしょうか。

私にとってボランティアは生きがいに近いものがあります。困っていた人をなんらかの形で助けることが出来て、その人の笑顔を見る時、「ありがとう」と言われた時、何ものにも変えられない想いがそこにはあります。また、ボランティアは思いやりの最終形態であると思っています。その対象が人であれ、自然であれ、物であれ、一人一人の思いやりは幸せな空間や心地良さを産みだすと信じています。しかし、決して自己満足で終わらないよう、おごり高ぶることのないように注意しながら今後も活動を続けていきたいと考えています。
最後に「もんじゅ」を見ている方へメッセージをお願いします。
はじめまして、関西を拠点に環境対策活動をしている青年環境NPOごみゼロ関西です。私たちは主に野外音楽フェスティバルで環境対策活動の制作・企画・導入・運営を行っています。環境対策チームとして、ごみの分別を呼びかけ、環境に関するキャンペーンを通して、環境配慮への意識づけ「気づき」を与える活動を行っております。まだまだ規模が小さく浸透も一部に留まっておりますが、効果は出てきています。地道な活動ですが、自分たちに出来ることをコツコツと行っています。私たちの活動を通して、あなたも環境に対して出来ることがあると「気付いて」貰えたら幸いです。よろしくお願いします。

青年環境NPOごみゼロ関西 http://ameblo.jp/530kansai/

SMJより
今回は、「もんじゅ」初となる関西で活躍する団体のご紹介でした。団体の中心メンバーは8人の社会人スタッフと学生2人なんだそうです。まず身近なところから自分に出来ることは何か? 一人ひとりが考えなければならないことをしっかりと実践し、行動に移している勝野さん。スタッフとしての活動歴は浅くても他のスタッフに負けないたくさんの想いを語ってくださいました。 勝野さん、どうもありがとうございました。

[ 取材:玄道・前田 ]