ボランティア体験談 長谷川さん


Q1. 普段のお仕事について聞かせてください。


長谷川(勇)
普段は人材開発コンサルティング会社で法人営業をしています。今年で3年目になりますが、ようやく仕事の全体像も見えてきて、その奥深さを実感しながら毎日を過ごしています。小・中学校の教員免許を持っていて、大学では教育学を専攻していたこともあり、人の育成に携わる分野での仕事の面白みを感じています。


長谷川(晶)ITコンサルティング企業で働いており、企業の業務改革や、システム導入などを行っています。様々な企業と関わりながら仕事をしていくことができるので、やりがいを感じています。

Q2. カタリバで活動を始めたきっかけは何ですか?

長谷川(晶)大学3年の時にカタリバで活動する友人から声をかけられたのがきっかけです。最初は「ちょっとやってみようかな」くらいの気持ちで活動を始め、活動に参加したり、しなかったりという時期が続きました。その中で、自分の話で高校生の意識が変わっていく瞬間に出会い、またカタリバに関わっている方の「社会を変えたい」という想いの強さ、人の魅力に引き込まれ、もっと活動に関わりたいと大学4年の頃からは活動時間を増やしていきました。

長谷川(勇)以前から名前だけは聞いたことがありましたが、カタリバとの実際の出会いは大学3年の冬でした。就職活動中、当時カタリバに関わっていた方と出会い、話を聞く機会がありました。興味深い活動だと感じ、まずはカタリバの活動を見てみようと、カタリバがリクルートと共に開催した高校生向けの進学イベントに参加しました。内容自体ももちろんおもしろかったのですが、そうしたイベントをコーディネートするカタリバに興味を抱き活動を始めることになりました。

Q3. カタリバでの活動内容を教えてください。

長谷川(晶)カタリバの主な活動として、ボランティアスタッフが高校を訪問し、高校生と語り合う、高校企画 という活動があります。ボランティアスタッフは、そこで「キャスト」と呼ばれ、高校生にとっての「ナナメの関係」=人生の少し先の先輩として関わります。私も、高校企画の企画段階から当日の運営、そしてキャストとして実際に高校生に話をしていました。大学4年の頃には、「学生職員」という立場でカタリバに一層深く関わるようになり、企画のボランティアリーダーのサポート役を担当していました。

長谷川(勇)カタリバの開催するイベントに参加し、「これはおもしろい!」と感じてから、大学4年の時はずっと高校企画に携わっていました。1年間で20を超える高校に行ったと思います。社会人になってすぐ、有志でプロジェクトを作り、大学生と社会人の出会いの場を作るという活動を開始しました。高校でのカタリ場で大学生や社会人が高校生との間にナナメの関係を生み出すように、社会人が大学生に対して、ナナメの関係を生み出すことにも意義があるのではないかと考えたことが、この活動の原点です。

Q4. 学校現場では、「サンプリング」というものがあるそうですが、どんなものなのですか?


長谷川(晶)キャストが高校生に向けて、自らの体験をもとにメッセージを発信することです。スケッチブックを使った紙芝居など表現手段は様々です。私も参加した三宅島の高校で、サンプリングをしました。話の内容は、実際に私が学生時代に感じたことです。私は北海道出身なのですが、漠然と「東京デビューがしたい!」と思い、東京の大学に進学しました。ただ当時は「自分はこうなりたい、これをやりたい。」という目標はなく、大学2,3年の頃になってようやく目標がないと充実した人生にはならないんじゃないかと感じ始めました。三宅島の高校生に聞いたら、やはり漠然と東京に来たいという子が多くて・・・。だから私なりに自分の経験から感じた目標があることによって、より素敵な人生になっていくということ、やりたいことを見つけることの大切さを伝えました。

長谷川(勇)「自分は高校の頃は勉強というより、陸上に夢中で、でも陸上に本気で打ち込むうちに勉強も少しやろうかなっていう気になったんだ。なんでそう思うようになったかというと・・・」など、自分の高校時代の体験を話すだけで、高校生は興味を持って聞いてくれます。自分よりほんの少し前を歩いている先輩が話すからこそ、どこか親近感を覚え、ある人には憧れ、頑張ろうと思ってくれる部分があるのだと思います。サンプリングはその人にしか伝えられない、その人にしか出来ない関わり方ができる活動ですね。

Q5. カタリバと仕事、両方に関わることで感じることはありますか?

長谷川(晶)カタリバで接する人と、仕事で接する人は、モノの見方も違うし、考え方も異なります。どちらが良いということではなく、両方の活動を通じて多くの方に出会うからこそ自分の視野が広がる、世界が広がっている実感があります。カタリバと仕事、それぞれでしか得られないことがあると思えるからこそ、これからも両方に関わっていきたいと感じています。


長谷川(勇)何かをやると決意し行動していく際にはハード面も大切ですが、 ボランティア活動、会社の違いに関わらず、一緒に行動していく仲間が大切です。カタリバと会社、一方での経験を他方で活かし、相乗効果が生まれていると思いますし、それはとても素敵なことだと感じています。また、カタリバで出会った方々と繋がりを持ち続け、遊びも含めて色々な活動を一緒にしてこられたことも財産ですね。

Q6. カタリバでのやりがいや活動を続けるモチベーションは何ですか?

長谷川(晶)「カタリバカフェ」というウェブサイトがあるのですが、キャストの情報を高校生が閲覧し、コメントしたり、それに対して返信したりするなど、高校企画が終わったあと、キャストと高校生がコミュニケーションをとれる場所になっています。「カタリバカフェ」を通じて高校生からコメントをもらえた時は、彼らの何らかの行動のきっかけになったのだろうと感じることができるので、とてもやりがいを感じますし、嬉しく思います。
カタリバには社会に対してアクションを起こしたいという素敵な人たちが集まり、カタリバは常に変化し成長する組織となっています。私も「社会を変えていく」、そういう人でありたいと思います。

長谷川(勇)「カタリバは世の中をより良くしていく可能性を秘めている」そう感じているからこそ、カタリバに関わっています。カタリバはナナメの関係という関係性、そしてコミュニティを学生との間に創造しています。それは、参加した学生のモチベーションに火をつけ、自分の生き方を見つめたり、今までと違った可能性にチャレンジしたりと行動してもらうことでもあります。他にもカタリバの運営に関わった人が、全国各地(青山、沖縄、徳島、大阪等)でカタリバと似た活動を展開し始めており、限られた地域、規模での活動が、広がりを見せ始めています。ここにもカタリバが持つ大きな可能性を感じています。
また、カタリバも活動を広げている一方、高校での活動をする限りにおいては運営費用がかかっていることも知っていますので、私自身はサポーターとして年会費を納めて運営サポートもしています。活動の中心は大学生ですが、現在は、ボランティアとしての、あるいはサポーターとしての活動も広がってきています。

最後に「もんじゅ」を見ている方へメッセージをお願いします。

長谷川(勇)
やりたいと感じたことは、やればいい、チャレンジした方がいいと思っています。やり方や具体的に何をやればいいのか分からないという方は、そういう状況を誰かに話してみて欲しいと思います。自分一人では考えが前に進まないですし、実行も自分一人では出来ない。最初のアクションとして、まず誰かに話してみる。その相手がカタリバであれば、嬉しいです。その想いを伝えに、まずはカタリバに遊びに来て下さい。カタリバのキャストとバンドを組んだこともありますが、バンドメンバーでの参加でも大歓迎です(笑)

長谷川(晶)
学生時代カタリバに関わっていなかったら、就職をした今、私はこのような活動をしていないと思います。最初の一歩があったからこそ、いまも継続して活動を続け、色々な出会いに恵まれています。けれど、最初のきっかけなんかは、単なる興味本位でした。それが、どのようにつながっていくかは、やってみないとわからないなとつくづく感じています。私はこれからも活動を続けていくと思いますし、また新しい方々と出会えることを楽しみにもしています。

特定非営利活動法人NPOカタリバ http://www.katariba.net/
特定非営利活動法人NPOカタリバ の ボランティア募集はこちら

SMJより
活動を通じて世の中に新しい関係、新しい可能性を創造し続けるカタリバ。
お二人の話を聞きながら、何よりもカタリバという組織自体が、ナナメの関係が創造され、可能性が創造される場所であるからこそ、その原動力を生みだせるのだと感じました。
長谷川勇紀さん、長谷川晶子さん、どうもありがとうございました!

[ 取材:大司・玄道 撮影:後藤 ]