しあわせなみだ
2047年までに性暴力被害をゼロに
日本では、警察に届出があっただけでも、年間約1700件の強かん事件、そして約7500件のわいせつ事件が起こっています。2009年から始まった裁判員裁判では、対象となる事件の2割が性犯罪です。性暴力被害ゼロネットワーク「しあわせなみだ」は、こうした性暴力被害をゼロにすることを目差しています。スローガンは「性に暴力を振るうあなたはカッコ悪い」、そして「性暴力被害を受けたあなたに責任はない」。すべての人が幸せで健康に過ごすことができ、性、そして生を大切にできる社会、それが「しあわせなみだ」の願いです。
性暴力被害は、「性」に関わる問題ということもあって、「重い」「考えたくない」「聞きたくない」と、敬遠されてしまうことが多いです。でも、本来の「性」は、「やさしさ」「愛情」「気遣い」など、とても温かいもの。そして新たな生命が生み出される、素晴らしいこと。幸せな「愛のカタチ」が増えれば、暴力はなくなります。「性暴力被害」という言葉が有する「関わりづらさ」を取り去ることで、皆がこの問題に自分事として向き合い、性暴力被害ゼロに向けて行動できる仕組みを創造したいと思っています。