ゲームの制作会社で企画を行っています。どんなゲームを作り出したいのかアイデアを練り、企画書の作成、見積り、仕様書の作成、外注の手配や管理なども担当しています。
企画自体はゴミ拾いゲームのような単純なものも含めれば、月におよそ10本くらい行っています。また、仕様書の作成をする期間などは連続の徹夜、休日返上もあり、いそがしいときもありますね。
ただ、ゲームというのは人に楽しんでもらうものなので、自分自身が1番楽しんでいないとその楽しみというのは人に伝わらない。なので、仕事自体は心から楽しんでやっています。
生活のすべてが仕事へのインプットになるからです。
虹の扉は、本当に活動の範囲が広く、自分がメインに参加している月に1度のゴミ拾いから、多くの講座や様々なアーティスとへの支援やコラボイベントなど多くの場を持っています。
なので、活動の中で出会う人との会話などから仕事へのヒントを得ているのです。
それこそ「どんなゲームをやっているのか、どんな操作性だったらもっと使いやすいか」など、直接聞くこともありますし、どんな人がどんな会話をしているのかをじっくり聞くことで、ユーザーが注目しているモノの”情報収集”やゲームのシナリオ作成するときにもこんなキャラクターにこういう言葉使いでこういう会話をさせようなどの”アイデア”をもらうこともあります。
他にも一例ですが、トングを持ってゴミを拾う仕草や目線、表情などを観察して、開発時のキャラの表情、アニメーションの動きなどに役立つこともあります。
こういった活動は異業種の方に気軽に出会うチャンスでもあるので、普段の仕事とは全く違った活動、人たちと全力で楽しむことで、またそれが仕事に活かされるのです。
最初はmixiのボランティアコミュニティで活動を知りました。月に1度のゴミ拾いや各種講座に加えて、当時、2人3脚でギネスに挑戦プロジェクトを虹の扉で行っており、2人3脚が”面白そう”だな~と思って参加したのが、最初です。
昨年の6~7月くらいからなので今まで約1年、参加できる月にゴミ拾いに参加させてもらっています。
もちろんいそがしいときには休んだりもしますが、強要をされたりせず、やりたいときに参加できるので、継続しやすいです。
虹の扉ではゴミ拾いを行った後に、参加者で恵方巻きを食べたり、紙飛行機を飛ばしたり、参加者のつながりがより深くなるような簡単なアクティビティをやっており、それが楽しく、また参加者の方とも仲良くなれるからです。
今日も実は、取材の前にゴミ拾いして、みんなでだるまさんが転んだをしてから来ました。
また、昨年2人3脚ギネス更新プロジェクトに参加しましたが、みんなで2週間に1度くらい練習を重ねて、多くの人に参加してもらった、大変盛り上がるプロジェクトでした。
ギネスを達成して、ギネス記録達成の額を手に入れたときには、代表を取り囲んでみんなで大騒ぎしましたよ。
当時は2人3脚に参加したいばかりに、仕事を前倒しして行っていましたし・・・。
このように全力で遊ぶ、楽しむ、という参加者の活動へのスタンスが自分とあっていたんだと思います。
ボランティアの活動は、自分からこれをやりたい!と発するよりも虹の扉さんが実施するものに楽しんで、ついていきたいという考えです。もちろん、昨年実施したギネス記録に挑戦のような大きなプロジェクトをやるときには、そこへ対してもう少しコミットすることはあるかもしれません。
もっと能力向上や可能性の幅を広げるため、仕事やボランティア活動だったりを行いながら、勉学に努めたり、遊びの方面でもスポーツから旅行まで、さらに充実させた生活にしたいと思っております。
それらはすべて自分の中で面白いゲームを作るためのインプットになります。
そうして培った経験を基に、いつかは会社の名前でなく、自分の名前でゲームを発売できたらいいな(笑)、、、と考えています。
元々中学生の頃からゲームを作るクリエーターになりたいという夢があり、今の自分はまさにそれが現実となって生きています。仕事もボランティアも遊ぶことも勉学も、全部が自分にとって大切ですので、どれを優先するなどありません。全てが一つに繋がるモノになります。
すべてのことを楽しみ、少しでも面白そうだと思ったモノにチャレンジして行こうと思います。
ボランティアを行うきっかけは単純で“面白そうだった”からそれだけです。
私も活動を初めて1年半ですが、はじめはこんなに長続きするとは思いもしませんでした。
難しい理由なんて一切いらないのです、簡単なことで「これなら自分にでも出来そうだ」「良く募集している団体だなぁ…ちょっとやってみようかな」など、深く考えずに一度やってみることです。そうすれば、自ずと自分に合った活動団体が見つかるはずです。
いそがしい仕事を抱えている中で無理に時間を作って参加する必要はなく、自分の生活リズムにあった活動を少しずつ行えば良いと思います。また、仲間と一緒に活動している中で学べることが数多くあるはずです、迷っているだけなら、何も考えずにどこかの活動に参加して見るのも良いかもしれませんよ。
虹の扉 http://www.rainbowdoor.net/index.html
虹の扉の ボランティア募集はこちら
仕事も、虹の扉の活動も思い切り楽しんでいるという佐伯さん。
取材の間に「人生を決してやり直したいと思わない、それ位今に満足していて、これからも楽しんでいくのみ。」とお話されていたのがとても印象的でした。
仕事以外の時間も全力で楽しんで活動したいという方、ぜひ虹の扉の活動に参加されてはいかがでしょうか。
佐伯さん、どうもありがとうございました!
[ 取材:玄道・才木 撮影:種村 ]