はい。元々は広報の仕事をしていたのですが、デザインに関心が高くなり、思い切って会社を辞めてWebデザインの学校に通っていたのです。その間自分の経験を積もうとボランティアを探していて、「ボランティア Webデザイン」などで検索をしてこのサイトに行きつき、もんじゅから若者メンタルサポートさんに応募しました。
偶然ですが、過去に友人にこちらの団体のイベントに誘われ、団体自体を知っていたことと、個人的に自分にも幼少期に苦労した経験があったので、この分野の活動をしている団体で活動をしたいという気持ちがあり、応募を決めました。応募後、理事の方にお会いして話をする時間をとってもらい、そのまま活動をすることにしました。初めて代表の方にお会いする時はとても緊張していたのですが、カジュアルな雰囲気で話しやすく、安心したのを覚えています。
活動されている方に実際お会いしてみて、ご自身でビジネスをされていたり、他で働かれていたりしてすごく時間がないところを、「どうしてもこの活動をやりたいから」という気持ちで活動の時間を捻出しているようでした。もちろん、元々関心があって活動したい分野の団体だったのですが、「この人達の力になりたい」という気持ちになり、他の団体を比較することは無かったですね。
私はこちらの団体の旧サイトを新しくするためのWebデザイナーとして活動をしたのですが、団体の方が私をとても必要としてくれ、頼りにしてくれたのが大きかったです。何かするにあたって意見をきちんと聞いてくれ、作業に必要な情報などを団体の方が揃えたら「後は好きなように作業してください」と一任してくださいました。団体の方からそんな風に関わってもらったことで、活動自体がすごくやりやすかったですし、頑張ろうという気持ちにもなれたので、新しいサイトの制作がプレリリースするまでやりきることができたのだと思います。
活動をしていて大変だったことは、間に入って調整することの難しさを体感したことです。 サイトを新しくするにあたって、団体の人は「こんなメッセージを伝えたい、こういう風に見せたい、表現したい」という気持ちがありますが、実際にページを開発する立場の人が技術的な観点から見たときには、実現が難しいものもあります。 気軽に依頼を引き受けてしまってから、開発する側が大変だったり、自分も気づかない内にストレスを感じてしまったこともあったりしました。Webデザイナーはページを創るだけでなくそういった調整が必要なケースも有り、それらは実際に経験してみなければその大変さがわからなかったと思います。どうやって伝えたら専門知識がない人に上手く伝わるか、とか作業工数を考えることとかをその1つ1つが、Webデザイナーとしての今後の仕事につながる経験になったと思っています。
ただ、今回は今までの仕事を辞めて本当に好きなことを仕事にしようと思い立ってチャレンジしたことだったので、今までの仕事では経験できなかった「好きなことをする楽しさ」を存分に感じられる経験になりました。 「好きなことを仕事にするってこんなに楽しいんだ!」と実感しましたね!
私の場合は学生時代からボランティアを行なっていたので、「何か新しいことをやろう」と思ったときにまずボランティアを探してみて経験をするということが身近でした。 いろんな種類のボランティアをしてきましたし、自分で団体を立ち上げたこともあり、ボランティアを行なって得られる経験の価値を体感していたというのが大きかったと思います。 自分自身が共感していて、やりたいことならボランティアは、お金では得がたい経験を得ることが出来ます。 なので、自分の実績を作るためにまずボランティアでやってみようという風に考えることができました。
若者メンタルサポートさんは参加されている方、皆さんが本当に理念に共感して活動されている方ばかりだという点ですね。代表の方のお気持ちももちろんですが、これほど周りのボランティアの方が代表を支えていこうと熱心に活動されている団体は初めて出会いました。
現時点でメンバーは20名位の団体で、ボランティアされている方はご自身でビジネスをされているような多忙な方も多いですが、仕事の合間に1時間の打ち合わせに参加しにくるなど、お一人お一人がこの活動にコミットしているというところは最大の魅力だと思っています。
過去のボランティア経験も豊富で、自分のやりたいと思ったことには経験を積むために積極的に活動していた大坪さん。現在ではこちらの団体でサイト制作の実績を積んだことを活かし、新しい仕事にチャレンジされているそうです。「『何が得たくて』ボランティアをするのか」 を明確に参加し、充実した活動ができた例だと思います。大坪さん、ありがとうございました。
[ 取材:玄道・神 ]